ポッドキャストが普及し始めたのは2005年、アメリカのIT起業家であるアダム・カリーがiPodderソフトウェア開発を通してブログに音声ファイルを投稿したのがきっかけです。その後、アップル社のミュージックプレイヤー「iTune」がポッドキャストサービスを始め、爆発的に人気となりました。ラジオとポッドキャストはともに音声を届けますが、ポッドキャストはデータとしてRSS経由でWWW(ウェブ)上に公開しています。ここでは、ラジオ生放送とポッドキャストの魅力を比較してみたいと思います。
ライブ感覚のラジオ
多くの人がそうであるように、私がラジオ生放送を視聴する一番の楽しみは、そのライブ感覚です。DJがまるであなたに話しかけているように、そしてリスナーとのやり取りがある場合はその一体感も楽しめます。音声だけというのも、ポイントです。テレビやインターネットと違い、音声だけの情報は、私たちの想像力をかきたてます。その日の天候や出来事に関連して番組テーマが決められたり、時事問題が取り上げられたりと、いまこの時にトピックが集中していることが多いので、時代の流れに沿って匿名での一体感を味わえます。何も発言したくない場合は発言しなくていいのも、ラジオの魅力ですよね。
レクチャー感覚のポッドキャスト
一方、ポッドキャストは自分のお気に入りの番組を好きな時に好きなだけダウンロードして視聴することができます。日本の番組だけでなく、海外の番組も気兼ねなく利用できるのがインターネットを介したサービスの大きな特権ですよね。番組の種類も幅広く、ニュースからお笑い番組、教養、スポーツ、映画や音楽情報、討論などが楽しめます。ラジオ局がポッドキャスト配信している場合は、聞き逃してしまった番組を遡って聞くことができます。多くの場合、無料で利用できます。ご自分のデバイス(携帯やMP3)にダウンロードできるので、場所に関係なく、電波が届かない所でも視聴することができます。私のお気に入りは、フライト移動中にポッドキャストを聞くことです。
ニーズに合わせて楽しく視聴
ラジオ生放送で困ることは、何かしらの影響によって電波が入らないこと、生放送のため時間が押している場合は途中で切り上げなければならないこと、宣伝が入ることです。番組だけに集中したい人にとって、特に毎時のニュースや交通情報、度々入るコマーシャルは耳障りです。その点、ポッドキャストは何にも邪魔されることなく、番組内容だけに集中できます。音楽や余興はいらないから、とにかく中身を知りたい!派の人はポッドキャストがお勧めです。ライブ感のある番組として楽しみたい人は、ぜひラジオ生放送を視聴しましょう。自分に合った視聴方法で、ストレスフリーなラジオ&ポッドキャストライフを送りましょう。