最新メディアとラジオの関わり~なぜラジオはソーシャルメディアを必要とするのか~

近年ラジオを聴く人が減り、若者を中心にスマートフォンの画面を見て時間を過ごす人が多くなりました。これはラジオの需要をソーシャルメディアが奪ったかのような現象であり、両者は対立関係のものに思えます。しかし、ソーシャルメディアはラジオ番組の制作に大きく役に立っており、ソーシャルメディアの誕生はラジオの質を向上させています。つまり、ソーシャルメディアはラジオの在り方すら変えているのです。

具体的には以下の理由で、ラジオにとってソーシャルメディアは不可欠だといえます。

リスナーを理解する

人気のラジオ番組は、リスナーが聞きたい情報を提供しなければいけません。リスナーが何を感じているのか、どういう気分なのか、どういう時代精神なのか、これらをうまく反映することで、リスナーが聞きたいと思えるラジオ番組を作ることができます。

そして、これらを教えてくれるのがソーシャルメディアです。毎朝のニュースフィードやウェブニュースなどは人々が求めているものを明確に表しているため、これらをもとにラジオ番組を制作することは、よりニーズに合った内容を提供につながります。

リスナーの声がわかる

かつてラジオは一方的に情報を発信するのみで、リスナーからの反応を知る方法はありませんでした。しかし、ソーシャルメディアの発展により、感想を個人のSNSに投稿することができるようになりました。個人のSNSなので、リスナーは何がおもしろかったか、どこがつまらなかったのか、こういう風にしてほしい、など各々の思いを自由に投稿することができます。

これらにより、リスナーの声を反映させたラジオ番組を作ることができます。また、感想を投稿する際にはハッシュタグがつけられることがほとんどなので、対象のラジオ番組に対するコメントを見つけることも非常に簡単です。

人気度の提示

ソーシャルメディアは、ラジオの人気度や信頼度を提示することを可能します。大体のラジオは公式のTwitterやFacebook、Instagramを持っています。それらのフォロワーの数は、そのラジオ番組の人気の高さを表現しています。また、アップデートされた内容へのコメントなどから、リスナー同士で意見交換をしたり、ラジオ番組の感想が広がっていきます。

こうしたソーシャルメディアの働きにより、ラジオ番組は簡単に新しいリスナーを獲得することができるようになります。従来は口コミでしか人気度はわかりませんでしたが、現在ではソーシャルメディアを通して不特定多数の人にラジオ番組の人気度を提示することができるのです。

ラジオを身近に感じる

ラジオは今まで声だけの存在のものであり、パーソナリティがどんな人なのかは想像するしかありませんでした。しかし、ソーシャルメディアの誕生で放送時の様子を展開したり、パーソナリティとリスナーがコミュニケーションをとったりなど、ラジオが聞くだけのものだけではなくなりました。このような動きからリスナーはよりラジオを身近に感じることができ、イメージと共に楽しむことができるようになったのです。